■陰陽二元
 陰陽から生じる気の姿は流動する雲にたとえることができます。大気の中で凝結する雲は、風や気圧によって形を変え、一時も同じ姿を保つことがなく、流動し、空間に放散され、条件が変われば再び凝結します。この流動性は、微妙な相互作用を演じる環境の統合されたシステムの一面です。私たちは呼吸によって大気と交流しているだけでなく、存在のあらゆる要素を流動的に織り混ぜ生じさせる地球の循環システムとシンクロしています。つまり、身体を地球に依拠する私たちの成長と進化は、有機的に変化し続ける地球とともにあり、私たちは人間身体と地球との間に、流動性と連続性の対応を見出すことができます。私たちは呼吸によって大気を取り込み、内側を満たし、循環させ、生きており、私たちを活かしている生命的な営みには、物質性だけでなく精神性や霊性の次元も含まれています。次元を重複しながら圧倒的な奥深さと複雑さを統御する地球のシステムの中で演じられる生成流転するエネルギーに、霊的で生命的な原理を見ることが、気の概念の原型です。

 私たちがおこなう呼吸は大気と連続的なものであると同時に、また天気などの自然の流動的な営みとも関係付けられ、全体がひとつとして有機的に協働するシステムを内包しています。自然環境のマクロな世界のシステムは、気象関連の現象だけでなく、ミクロな世界にまで及ぶあらゆる自然現象まで、流動的な気による連続性としてとらえることが出来ます。霊的で生命的な動的原理としての気は、森羅万象の変化と流動の原理でもあり、私たちに生命力を与えるだけでなく、鉱物、動物、植物、自然の造形など、森羅万象の姿形や特質を情報として保持します。生命的なエネルギーが普遍的に浸透し、さらに情報に従って生成と崩壊の営みが繰り返されます。

 この情報はシステムに役割を与える知性的な意志あるいは根底の意識で、私たちの自律的な意識も、自己の内外に情報の変化を生み、創造をもたらし環境を変え、自分たちの姿と人生を形作っています。気は、精神性や霊性の動的原理としての側面と、私たちの意識によって変化する情報の媒質となる側面を併せ持ちます。つまり、世界を織りなすエネルギー的原理であると同時に、万物に変化と状態をもたらし統御する媒質でもあります。

■祝由(法術)
 現存する中国最古の医学書と呼ばれている『黄帝内経』は、易学、天候学、星座学、気学、薬学、運命学など私たちの外部システムと、経脈、経穴、刺鍼、また営衛、気血などの内部システムを系統立てて編纂されています。『黄帝内経』が書かれた時代は、病気の原因だけを切り取って問題にするのではなく、習慣や感情、食事、土地、季節などとの関わり、全体との関係性、人と自然の関係、臓器同士の結びつき、心と身体との関連を診ることが自然なことでした。つまり、人間が生きていることが単に物質性だけではなく精神性や霊性の次元も含めた統合的な視点でとらえていました。

 中医学には、漢方や鍼灸、それに気功などが含まれています。ベースとなるのは『黄帝内経』で、それぞれの領域を専門化したものが漢方や鍼灸、導引按摩(気功)です。陰陽五行説に基づく漢方は生薬のエネルギーと情報を患者に浸透させることで、内部システムのバランスを整え、さらに経絡の流れを改善し、体内の気の流れを良くします。生薬とそれを組み合わせた漢方は間接的に、人間の内側にシステムの調和をもたらしますが、漢方だけで治らない場合、直接的な方法として鍼灸があります。鍼灸は気の流れる経絡上にある経穴を刺激し、気の流れを整え、臓器の調整を行い、病気の改善を行う方法です。直接身体に触れる方法としては解剖手術もありましたが、内的システムの外部環境への暴露をともなう外科的手段は中国ではあまり発展せず、より根源的に調和を取り戻す直接的な治療法として導引按摩(気功)が一般に広く行われるようになりました。中国では気のめぐりが悪くなることが、病気であると考えられています。気功は人間の内部と外部のシステムの調和を再生し、自然や地球との気を通した響きあいのなかで、自己の意識を使いこなしポジティブな成長と進化を統合的に運用していくプロセスです。人間を遥かに超えて広がりを見せる自然や宇宙にシンクロをもたらす気は、鉱物、植物、動物、そして自分自身の身体にすべてに至るまで、すべてに浸透し営み続けています。私たちの意識が繋がりあい響きあう関係性としての宇宙という世界観に浸透したとき、私たち自身の一挙手一投足がシステム全体に影響を及ぼし、情報を伝え合う拡大された自己へとシフトします。そして十分に高められた意識は全宇宙を自らの胸裏の内に力動させ、情報を与え、全体としての成長と進化をもたらすようになります。

 『黄帝内経』に“祝由”という治療法が記載されています。”祝由”とはすなわち、宇宙の道理、つまり自然の法則性へ深く根差し、自在に変化を生み出す意識の振る舞いとその技術を指します。エネルギー的原理によって統合された透明な世界観をもつ術師が、意識を自在にコントロールし、同じく陰陽から生じる気とその情報を正確にコントロールして治療を行う術です。『内経』において、”祝由”に熟達する者は、読み取った気の情報を、自らの意識的な操作により生起させるより高位の情報によって病を治すとあります。また、気を早期に正しく察知し、早期に調えることを医術の最も重要なことと位置づけています。紀元前の春秋時代においては、”祝由”を扱う治療家が存在しており、明代では医療に関する行政機関である太医院において祝由科を見ることができます。物質文明が比較的発展していた明代においても祝由科が存在していたというのは、当時の人々が自然の法則性と人の意識の関連性を認識し、物質を超えて万物を有機的に結びつける透明な気の世界観を通しておこなう治療法を、正しく感得していたと言えます。つまり、『内経』の医療観の根底にあるのは、霊的視座のもと”祝由”を適切に使うことであり、それこそが治療家が目指すべき内経医学の本質であると考えられています。"祝由"を身につけるには、偏差を生じるエネルギーや固定的な情報のみの蓄積に偏ることなく、動的原理を有する自然と有機的なシンクロを実演する意識とその練精を日々続けることが重要です。正確な術が身に付けることは、自ら具有する神性とその営みをありのまま理解することであり、直感的な治療の実現、最善かつ最適な療法の発見、そして生成と発展を織りなす巨視的な動的システムを自らの内に統合することができます。さらに、複数の次元が折りたたまれるホログラフィックな宇宙系において、"祝由"を練精することは、時機の一瞬の洞察から、有機的な全体像を直観することができるようになります。具体的には、クライアントの心身の状態を意識的なコヒーレンスによって様々な位相から複次元的に診られるようになり、同時に様々な治療手段を持つことができます。”祝由”は、私たちが宇宙の知性的な意志に基づいたエネルギー原理に浸透しながらも、意識的主体としての立場からから常に最適かつ効果的な手段を実演するようになります。

■ワーク内容
・祝由(法術)

■目的
・”祝由神”伝授
・”祝由”の利用
・意識の高度化
・気感の獲得
・気功法の修得
・陰陽の調律
・五大要素配合
・術師の主体性の獲得
・直観の深化と進化
・感受性と明朗性への気づき
・穏やかさ
・人間的強さ
・変化の持続
・安定と増進
・状況の転換力
・処理能力の向上
・ヒーリング能力
・自己浄化能力
・セルフコントロール能力
・無限性の知覚
・統合された感覚
・霊的気づき
・運命の修正

■料金
(初回:Level1)E-mail/Skype可。
200,000円

(2回目:Level2以降)E-mail/Skype可。
135,000円


■お客様の声


■伝授
Level 1・・・ベーシック(BASIC)
Level 2・・・アドバンス(ADVANCE)
Level 3・・・スーペリア(SUPERIOR)
Level 4・・・イニシエート(INITIATE)
Level 5・・・トランセンド(TRANSCEND)
Level 6・・・エクストラス(EXTRAS)
Level 7・・・アルティマ(ULTIMA)
Level 8・・・マスター(MASTER-ULM)

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